卵巣嚢腫の術後に癒着の痛みはあるの?

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ここでは、「卵巣嚢腫の術後に癒着の痛みはあるのか」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫は、大きくなった腫瘍を
手術で取り除く必要がある病気です。

 

卵巣嚢腫の手術は術後、
癒着を起こしたり、
痛みを引き起こす場合があります。

 

手術後、癒着や痛みがあると
聞くと不安になりますね。

 

なぜ、癒着はおきるのでしょうか?

 

また、痛みはなぜ起きるのでしょうか?

 

今回は、卵巣嚢腫の術後、
癒着と痛みについてご紹介します。

 

卵巣嚢腫の手術

 

・開腹手術

 

開腹手術は、腹部を大きく
切開してから腫瘍や必要に応じて
病気の卵巣や卵管を取り除きます。

 

開腹手術は、腹部を大きく
切開するため体への負担が大きく、
手術後のお腹の痛みが強いです。

 

・腹腔鏡手術

 

腹腔鏡手術は、腹部に小さな穴を
数ヶ所あけ、1つの穴から腹腔鏡を
挿入し、別の穴からは器具を挿入し、

 

腫瘍や必要に応じて病気の
卵巣や卵管を取り除きます。

 

傷口が小さいので開腹手術の
場合よりも比較的痛みが少なく、

 

回復が早いので、
体への負担が少なくてすみます。

 

腹腔鏡手術は、手術する場所に
手を入れて手術することができず
視野が狭いため、

 

開腹手術と比べると
時間がかかってしまい、
熟練した技術が必要です。

 

腹腔鏡手術の設備がない
病院もまだ多く、大きな病院で手術を
行う必要があります。

 

また、場合によっては途中から
開腹手術に切り替えることもあります。

 

手術と癒着の確率

 

癒着とは、体の傷口や
炎症反応を回復する過程で、

 

間違って臓器や正しくない
組織同士が張り付いて
しまう現象のことです。

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お腹を大きく開ける開腹手術では、
高い確率で癒着が起こる可能性があります。

 

それに比べ、腹腔鏡手術の場合は
傷口が小さくてすみ、
手術後の癒着が最小限に抑えられます。

 

手術後の痛み

 

卵巣嚢腫の術後の痛みは、
手術の際にできた傷口が痛む
ものがほとんどです。

 

開腹手術は、お腹を
10cmほど切開するため、
手術後のお腹の痛みはかなり強いです。

 

局所麻酔を手術後に
併用する場合が多いのですが、

 

それでも痛みはあり、
体を動かすことが困難になります。

 

お腹に力を入れられないため
便秘になることも多く、
腹筋をつかう動作では傷口が痛みます。

 

腹腔鏡手術は、腹部に
小さな穴を数ヶ所あけるので、

 

傷口は3ヶ所〜4ヶ所になりますが、
1つの傷口の大きさが、
5mm〜1cm程ですみます。

 

絆創膏を貼るだけか、
大きくても1針縫う程度です。

 

傷口が小さいので
開腹手術の場合よりも比較的
痛みが少なく、回復が早いです。

 

痛みに対しては、
痛み止め内服や座薬で対応します。

 

このように、卵巣嚢腫の術後の
癒着や痛みは手術の
方法により異なります。

 

どのような手術をするかは、
卵巣嚢腫の大きさや状態、

 

本人の年齢などを考え
相談して決めていきます。

 

手術の方法を決める場合には、
しっかり説明を受け、

 

それぞれの手術の
メリット・デメリットを
理解することが重要です。

 

卵巣嚢腫の手術を受ける際には、
きちんと納得して
手術を受けるようにしましょう。

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